提案

フリーフロアとは!マンションリノベーションで配慮すべき遮音性能

renovemegane

こんにちは。リノベめがねです。
僕はリノベーション会社に勤めていて、個人の方に向けて様々な提案と工事をしています。

今日はマンションの床遮音についてのお話です。
こちらのブログを読めばマンション遮音の考え方と対策の種類についてが分かります。

そもそも遮音性能って何?なんで必要なの?

遮音性能ってなんで必要なの?

マンションの床材には「遮音規定」というものが必ずと言って良い程あります。
みんなで暮すマンションは上の人がうるさいとか、下の人から自分達がうるさいと言われるとかそんなご近所トラブルってありそうですよね。
そんな声が多かったのでしょう。生活をしていく上でちゃんと階下に音が響かないように防音対策をしましょうね。というルールが出来ました。


遮音性能っていつからの考え方なの?

マンションの遮音等級日本建築学会が提唱した考え方です。

「これまで、音環境分野では「建築物の遮音性能基準と設計指針(日本建築学会編)」が1979 年に初版、1997年に第二版が出版され、これが実質上、音環境規準としての役割を果たしてきた。」
http://www.aij.or.jp/jpn/symposium/2012/130226.pdf より引用。

とあり、マンション遮音考え方は1979年からの様です。初めは1979年です。遮音等級が広く普及し基準のようになったのは、1997年に第二版が出されてからのようです。そんなに古くはない基準ですね。

以降各マンションはこの遮音を基準としています。

1979年以前のマンションなら遮音を気にしなくても良い??

そんなことはありません。ほとんどのマンションで床の工事をする際には遮音対策をしてくださいね。と記載されています。

遮音性能確保の方法

①防音フローリング

フローリング材の裏に遮音マットがくっついている、遮音とフローリングが一体となっているフローリングです。

②フリーフロア(置床)

置床式とも言ってフローリングが直接躯体に貼られているのではなくて脚を建てて空間を作った上にフローリングを貼っている工法です。その脚部分に遮音性のあるゴムが付いています。

フローリング下に配管も出来るので間取りの自由度も高いです

③遮音マット

フローリングと躯体の間にケナフと言われる遮音材を敷き詰める工法です。似たもので遮音マットと下地材が一体となっているものあります。

ケナフマット

遮音マットと下地が一体となったもの。ケナフはフワフワしているのでその上に合板下地を貼る必要があったのですが、こちらは遮音マットと下地が一体となっているので施工性が上がっています。

それぞれのメリットデメリット

①防音フローリングはフワフワした歩行感と人によっては選択肢が狭く感じることもあります

躯体に直接接着剤を利用してフローリングを貼る工法で天井の高さを確保しやすい、言い換えれば天井の高さがあまりないマンション工事で好まれます。デメリットとしてはふわふわとした歩行感なので人によっては気持ち悪くなります。たくさんの種類の防音フローリングを各メーカーさんだしているので種類にそこまで大きな制約はないのですが、無垢材など限りなく少ないものもあるので、こだわりたい方にとっては選択肢が狭く感じるケースもあります。

②フリーフロアは使う床材に制約がない

フリーフロア工事はその下地自体に遮音性能があるのでその上にはるフローリングに制約はありません。何だったらフローリングではないタイルや、モルタル、最近はやりのモールテックス仕上げだあって可能です。
フローリングに話を戻しても無垢材だって選びたい放題です。
配管もしやすいので間取り変更もやりやすいです。
デメリットとしては高さが必要なので躯体間が狭いお家だと少し窮屈かもしれません。

③防音マットは高さを確保しつつ床材の選択肢も多いが防音性能に注意

防音フローリングの高さを確保できるのとフリーフロアの床材の選択肢が豊富というメリットの両方を持っています。デメリットとしてはフリーフロアと比較して間取り変更はしにくいのと、製造メーカーの自社で性能検査をしているケースが多く厳しいマンションでは選択できない可能性があります。

それぞれの種類はどう使い分けるの?

基本的にはまずは現状の床がどうなっているのか?それに倣った工法で行うのが良いでしょう。ですが、間取り変更をする上で配管の移設などが伴う場合はフリーフロア工法が一番自由度が高いと思います。

まとめ

今日はマンションの遮音性能について書かせて頂きました。
マンションでリフォームをする時には床材には遮音規定があります。皆さんマンションリフォームをする際には必ず管理組合に確認をしてください。
もしくは物件購入に伴う計画でしたら不動産屋さんに聞くのも手です。
ただ不動産屋さんもリフォーム屋さんも調べてくれますが、任せっきりにならず自分でも確認しましょう。

そしてどんな遮音対策があって自分達はどんな方法でマンションリフォームをするのが良いのかを自身の考えで選べるようにしておくとよいかと思います。

リノベめがね研究所

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リノベめがね
リノベめがね
建築士
2級建築士、福祉住環境コーディネーター、愛犬家住宅コーディネーター
神奈川県出身の1987年生まれ。 幼いころから建築、特に日本家屋が好きで近所の民家園によく遊びに行ってました。 縁側でまったり過ごす時間が大好きでした。 人のことが大好きで、その人の頑張ってることを聞くとつい応援したくなってしまうお人よしです笑。 好きな建築を通して沢山の人の幸せ応援が出来るように頑張っています。 その人の大切な想い出がカタチになるように その人の幸せな時間がより豊かになるように その人の人となりが浮かんでくるような そんなご提案を心掛けています。 是非お気軽に色んなお話を聞かせて下さい! ■ジェルコデザインリフォームコンテスト 2020年関東甲信越大会 優秀賞 2021年関東甲信越大会 家族のつながり賞 2022年関東甲信越大会 優秀賞 2022年全国デザイン部門別優秀賞 個室部門 #バスケットボール #読書 #料理 #お弁当男子 #ランニング #ウサギ #犬 #猫 #食事 #居酒屋巡り #高校野球 #漫画 #アニメ #縁側 #押入れ位の空間 #海 #山 #動物園 #水族館

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