リフォーム会社比較 建築士がお薦めする後悔しない為に必要な項目
みんな良さそうにみえてどう比較していいか分からなくなった。これから比較をする上でどんなところを見たらいいの?という疑問に対して現役リノベーション会社のリノベめがねがまとめてみました。
リノベめがねは2010年からリノベーション専門会社に勤めている建築士で全国のデザインコンテストの受賞歴があります。様々なお客様と出会い経験したことをもとにリノベーションを身近に感じてもらえるブログを目指しています。
このブログではリフォームとリノベーションの違いは気にしないで回答いたします。リフォーム・リノベーションの違いについてはこちら
自分達がしたい家づくりを整理して通信簿をつくろう
まずはご自身たちが行いたい工事を整理しましょう。キッチンやお風呂の設備交換が得意な会社、スピード対応が得意な会社、価格を抑えることが得意なことが得意な会社、全体的な間取り変更が得意な会社と同じリノベーション会社といってもその会社によって得意が違います。どれも大切な要素なので一つに絞るのは難しいと思いますが、それを整理するためにオリジナルの通信簿をつくってみましょう。各会社さんとの打ち合わせが終わって家族会議をするときに頭の整理がついて比較検討がし易くなります。
得意の見つけ方
【施工事例】得意の見つけ方として一番早いのはその会社のホームページにある施工事例を見てみましょう。最低4~5社のホームページをみてみますと何となくその会社の得意や特徴が見えてきます。また、定期的に内覧会などの現場を見に行ける機会がありますのでそれに参加してみましょう。場合によってはお施主様もいて経験談を聞けることもあります。最近ですとオンラインでの内覧会もたくさんあるので気軽に参加できます。
【SNS】インスタグラムやピンタレストなどのSNSを見てみるのもお勧めです。視覚的にたくさんの事例が見れるので自分達の好きな事例も見つけやすいと思います。気になる事例があればそこからその会社のホームページを見に行けます。
提案力で比較する
同じ要望を伝えていても不思議と会社によって違うプランが出てくることが多くあります。そこにはその会社さんの得意・不得意が結構詰まっています。それは要望に対してその会社の常識というフィルターが掛かっているからです。提案してくれたプランをみて自分達と同じフィルターを持っているかどうかも比較してみて下さい。
口コミで比較する
近所の人や知人の声や口コミを参考にしてみるのも大事です。盲信してはいけませんが、実際に行った声というのは参考になる意見が多いです。○○をしました、という声が多ければその会社は○○が得意なんだなと分かったりします。
施工体制をで比較する
自社で施工をする会社、施工は工務店に頼む会社など会社さん毎に施工体制が違います。提案や担当は良かったんだけど施工が良くなかったという事が無いように確認をしておきましょう。ポイントはちゃんと自分の要望が施工する職人さんにまで伝わり管理する体制がとられているかどうかです。例えば工務店さんなど別の人が施工をするにしても担当さんが施工現場まで定期的に来て施工を見てくれる・共有してくれていれば自分の要望もきちんと伝えてくれると思いますが、引継ぎがきちんとなされていないと打合せで出来ると思っていたものと違う形になってしまう危険性がありますので施工体制を確認して比較の参考にしてみましょう。
担当者で比較する
担当者も非常に大事です。リノベーションは微細なことも含めると判断する事が非常に多いものです。正直に言ってそれをすべて事前に予測をしてお伝えと検討をするのは非常に難しいです。新築時にどの様に施工をされていたか、その精度は?など不明点が多いからです。その判断事項の多くは相談をしてくると思いますが、ある程度お任せできるかも大切かと思います。打合せを通して自分達の要望に対して誠実に答えてくれているかなどを通してその担当が信頼できるかも比較してみましょう。打合せの小さな意見の相違は工事が進むにつれてどんどん大きくなっていくものです。
費用で比較する
費用の比較も当然大切です。自身の予算内で出来そうなのかどうか、その内容は理解できるかどうか、も確認してみましょう。1式項目が多く内容が分かりにくい場合は必ず担当に確認して納得できるようにしましょう。また打合せが進むにつれて追加費用が発生する場合も想定しておきましょう。
保証内容で比較する
契約前に確認をしておきましょう。お薦めとしては基礎や柱などの構造体に関しては5年以上、内装などの表層に関しては1年以上の保証をしているところがお薦めです。また保証には第3者機関を利用したリフォーム瑕疵保険というサービス(有料)もございます。この利用が出来るかどうかも確認しておきましょう。ローンなどを組む場合は瑕疵保険が条件となるところもありますのでご注意ください。
裏話:資格や知識がなくても提案が出来るリフォーム会社
業界に入って知った怖い話なんですが、住宅業界は担当者に資格がなくても間取りや工事の提案が出来てしまうんです。管理建築士がいればいいので当の本人は資格が無かったり未経験だったりすることがあります。資格がなくても知識が豊富なベテランもたくさんいますので資格が絶対というわけではありませんが、少なくともフルリノベーションをするときには業界歴5年以上の経験があった方が良いかと思います。
まとめ
後から後悔をしないようにまずはご自身のやりたい事を整理して項目をリストアップしてみましょう。今回紹介をさせて頂きましたのはその項目の参考にして頂けますと幸いです。