リノベーションで後悔5選 失敗事例 忘れずに気を付けて欲しい事

renovemegane

リノベーション工事で失敗をしたくない・後悔をしたくないというのは誰でも思うところです。今回はリノベーションで後悔してほしくないポイントをご紹介させて頂きます。
リノベめがねは2010年からリノベーション専門会社に勤めている建築士で全国のデザインコンテストの受賞歴があります。様々なお客様と出会い経験したことをもとにリノベーションを身近に感じてもらえるブログを目指しています。
結論から言いますと必要な知識を身に付けてそれをリストアップしましょう。そして信頼できる担当さんと出会うのも大切です。

下地・配管がボロボロで後悔

【構造体】基礎・柱・梁等お家を支える構造体が大丈夫かどうか確認をするようにいたしましょう。内装などの表面をいくらきれいにしても中身がボロボロですと安心できません。インスペクションも利用して不動産屋さん、リノベーション屋さんに確認をしてもらうようにいたしましょう。

【給水管】給水管・給湯管などの配管も同様です。配管は鉄製で錆びてしまう及び漏水の危険があります。実際には鉄管の内部は錆びないように被覆をしているのですが経路を曲げる時には曲がる部材を使うなど接続部が多くなります。漏水のほとんどの原因がそういった接続部によるものです。漏水をしてしまうと自分達だけでなく階下の人へのご迷惑になってしまいますし、改善するにも大掛かりの工事になる事が多いです。現在は架橋ポリエチレン管という錆びない部材がありますのでリノベーションを機会に交換しておくことをお勧めいたします。

【下地】こだわって好きな内装材を選んだ時に下地の凸凹が出てきてしまうケースがあります。これは個人での判断は難しいので担当の方に相談してみましょう。

建物の状況で後悔

【給湯器】忘れられがちなのが給湯器です。家の外の設置されていることが多く気づきにくいのですが壊れてしまうと家のお湯が一切出てきません。耐用年数は10年前後といわれておりますので忘れずに確認するようにいたしましょう。

【屋根・外壁】お家を守ってくれている屋根や外壁も確認をしておいた方が良い場所です。漏水が起きてからでは遅いですし、傷んでからの修繕と痛む前の修繕では内容も金額も全く違います。住宅購入前にその家のリフォーム歴を確認しておきましょう。インスペクションがあれば屋根や外壁の状態についても確認をしてくれています。屋根の状態は目視しにくいですが外壁を触ってみて手に粉がつくかどうか(チョーキング現象)の確認は自分でも出来る簡単な確認方法です。

自由に出来なくて後悔

構造的に間取り変更を自由に出来ないというケースもあります。マンションであれば壁そのものが建物を支えている壁式構造と柱・梁で建物を支えるラーメン構造とあります。壁が構造体でない後者の方が圧倒的に間取り変更はしやすいです。また、呼び名は違いますが戸建ても同様の違いが構造によってあり、抜く事の難しい壁や柱があります。戸建てはハウスメーカー独自の構造計算をされているものもありその変更は容易ではありません。それぞれの特徴を理解した上で物件選定をする必要がありますが難しいので可能であれば事前にリノベーション会社さんに相談しておくのも手だと思います。

近隣環境で後悔

【環境】素敵な間取りに舌は良いけど思ったより陽が入らない、風が通らないということが無いように周辺環境にも配慮しましょう。

【近隣住民】住んでみてご近隣とのトラブルが起きないようによく観察してみましょう。不動産屋さんに相談してみても良いと思います。

もっとやっておけばよかったで後悔

【コンセント】テレビ廻りやキッチンなど家電が多い場所は数が少なくて増やしたいと思われやすい場所です。その他にもスマホを充電しやすいように寝室ベッド横に設置したり収納に掃除機用のコンセントを設置するのも便利です。後悔が無いようにあらかじめ使う家電や場面を想定しておきましょう。

【断熱性能】これはかなり難しですが体感として現れてくるものです。窓や外壁・床などの断熱材は年々進化しておりますので古い建物ほど残念ながらその性能は低いです。窓に至っては国内で最も普及しているアルミ製の単板ガラスの断熱性は皆無で最近の為にはほとんど採用されていません。会社さん毎に方法は異なるかもしれませんが断熱性能の診断をしてくれる会社さんも多いです。

【収納】もっと収納がほしかったな、、だけでなく収納はあるけど使いにくかったなんて声もあるのが収納計画です。収納計画でポイントとなるのが動線です。使用したい時に使用したい場所にありすぐに使えて戻しやすい。そんな適材適所の計画が大切となります。

なんでそんな後悔が起きてしまうの?

【知識不足】残念ながら上記の事は知識があれば解決できることが多いです。それはあなた自身なのか業者さんなのか、いずれにしても業者さんが「言われてないから」なんてことにならないようにあなた自身も知識を身に付けましょう。

【担当者とのコミュニケーション不足】失敗の多くは担当者とのコミュニケーション不足で発生してしまいます。同じ白でも真っ白だったり少し色味のある白だったりとたくさんの白がありますよね。なので私の思う白とあなたの思う白は違うかもしれません。リノベーションは一つ一つを自分の好きなように決めていけます。その一つ一つで相違がないように気を付けましょう。また、信頼できる担当者さんと出会うのも大切です。自分が分からない時に納得のできる・共感できる判断をしてくれる方であればある程度のお任せをしても大丈夫でしょう。でも、心掛けて欲しいのはその家に住むのはあなた自身という事です。任せられるとしてもしっかりと担当の方とはコミュニケーションをとりましょう。

後悔をしない為に

やりたい事・確認したい事はリストアップをしておきましょう。リストをもとに確認をしていけば漏れは少なくなります。そして納得のいく回答を得られているかどうかも大切です。お打合せ時の小さなずれはいずれ大きな相違となって後悔につながります。また、自分達だけでは気づく事が難しい面まで提案をしてくれる等この人に任せて大丈夫という安心感を得られるかどうかも大きなポイントです。また、そこまで計画しても不測の事態が起きてしまう事もあり得ますのでそんな時に対応できるように余裕を持った計画を致しましょう。よく家は3回建てないと納得のいくようにできないと言いますがそんな何度も家を建てられる人なんてそうそういません。後悔しないようにリノベーションをしましょう。

ABOUT ME
リノベめがね
リノベめがね
建築士
2級建築士、福祉住環境コーディネーター、愛犬家住宅コーディネーター
神奈川県出身の1987年生まれ。 幼いころから建築、特に日本家屋が好きで近所の民家園によく遊びに行ってました。 縁側でまったり過ごす時間が大好きでした。 人のことが大好きで、その人の頑張ってることを聞くとつい応援したくなってしまうお人よしです笑。 好きな建築を通して沢山の人の幸せ応援が出来るように頑張っています。 その人の大切な想い出がカタチになるように その人の幸せな時間がより豊かになるように その人の人となりが浮かんでくるような そんなご提案を心掛けています。 是非お気軽に色んなお話を聞かせて下さい! ■ジェルコデザインリフォームコンテスト 2020年関東甲信越大会 優秀賞 2021年関東甲信越大会 家族のつながり賞 2022年関東甲信越大会 優秀賞 2022年全国デザイン部門別優秀賞 個室部門 #バスケットボール #読書 #料理 #お弁当男子 #ランニング #ウサギ #犬 #猫 #食事 #居酒屋巡り #高校野球 #漫画 #アニメ #縁側 #押入れ位の空間 #海 #山 #動物園 #水族館

日々の出来事や提案を書いています

このブログが少しでもお役に立てると幸いです。
ホームプロ
記事URLをコピーしました